杉沢薬品は、岩手県奥州市に本社のある医薬品会社です。
富山県出身の杉山半兵衛により1905年に創業されてから市内を中心に置き薬販売を開始、当時は置き薬の生産地であった富山から薬を仕入れていました。
1975年に有限会社、1998年に杉沢薬品株式会社となり、創業から約1世紀に渡り東北でトップシェアを誇る置き薬会社として知られています。
目次
社会的な評価
2005年には岩手県の革新企業に選出、2009年には経済産業省から雇用創出企業として認定を受け、2010年には中小企業IT経営力大賞2010において東北IT経営実践オピニオンリーダー賞を受賞、さらに日本商工会議所会頭賞を受けるなど、革新的な中小企業として評価されるなど、積極的な経営姿勢で知られるようになりました。
現在では、置き薬の販売だけでなくプライベートブランド商品の開発にも力を入れていますが、やはり杉沢薬品のアイデンティティーとなっているのが置き薬でしょう。
置き薬とは
置き薬とは、入会金不要、年会費無料、医薬品セットを貸与し利用した分だけ代金を払うシステムになっており、決められた時間に担当者が訪問し、立ち会いのもとで使用した医薬品をチェックして請求、また有効期限が切れてしまった薬は回収し新しい薬と交換するというシステムです。
一見すると古く感じられる販売方法ですが、1世紀もの間に築き上げた顧客との信頼があるからこそできるシステムと言えるでしょう。
健康情報を提供
また健康情報を提供するのも担当者の役割です。
例えば、医薬品の取り扱いや服用方法、使用上の注意点などの説明だけでなく、季節ごとに健康アドバイスを薬の補充や交換とともに行っており、いわば地域の健康コンサルタントとしての役割も担っています。
顧客サポートにも力を入れており、医薬品地騎士の豊富な薬剤師や登録販売業者が対応しているため、安心していつでも連絡できます。
プライベートブランド
最近では、プライベートブランドのオリジナル商品の開発と販売に力を入れています。
代表する商品が東北六軒菜青汁です。
漢方で言う身土不ニ（その土地で採れたものを食して健康になる）に基づき、東北で採れた大麦若葉をベースに東北6県の桑の葉末、クマ笹末、グリーンアスパラガス末、ジュンサイエキス末など、多彩な地元原料を使用しました。
この他のプライベートブランドとして風邪薬のカゼン、鎮痛解熱薬のケロリン錠S、胃の働きをサポートするズバリ、咳止め薬のせき、鼻炎緩和にプロピン鼻炎カプセルS、六神丸など21商品に及んでおり、顧客本位のサービスに力を入れています。
杉沢薬品は「健康長寿」をサポートします。
健康とは単に病気でないことや虚弱ではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態であると考え、置き薬を中心としたサービスを通じて地元の方々の「健康」を目指し、「祖父母、両親に健康で長生きして欲しい」「家族みんなが健康で末永く幸せに暮らしたい」など、私たちにとって最高の幸せである「家族が健康で長生きできる社会」に向けて努力しています。
健康長寿な東北地方
また「健康長寿な東北地方」の実現を目指します。
2013年から実施されている国の健康日本21（第二次）に基づき、「健康長寿21」を企業ビジョンとして掲げており、健康長寿な東北地方の実現により日本最高齢者創出し、さらに平均寿命においても国内最高水準の達成に努力しています。
杉沢薬品は、1世紀に及ぶ長い歴史をもつ東北地方のトップシェアをもつ置き薬会社として、地域社会に発展と健康増進に責任を果たすとともに、地元原料を使ったプライベート商品の開発などを通じて雇用創出にも貢献しています。
多彩なサービスを通じて4人に1人が高齢者という少子高齢化社会の到来に備え、自分の健康を自分で守りたいと考える方々の頼もしいパートナーとしての存在感を強めています。
会社概要
- 公式サイト
- 杉沢薬品のサイトへ
- 社名
- 杉沢薬品株式会社
- 本社所在
- 岩手県奥州市水沢区福吉町6-23